ケーススタディ

  • 小売業D社様

    150件を超える不動産のCRE戦略の
    立案・実行による財務体質の改善

  • ケーススタディ
お客様が所有・賃貸しているすべての不動産を最適に活用する戦略(=CRE戦略)を立案し、企画から実行までを全面的にサポートすることで、財務体質改善という経営課題の解決に大きく貢献しました。

1. お客様の課題

    • 財務体質を改善したい。
    • 投資額を抑制しながら、新規出店を継続・拡大し、本社ビルの老朽化対策を検討・実施したい。

2. 提案・支援内容

150件を超える所有不動産の鑑定評価とCRE戦略の立案

  • 中央日本土地建物グループの鑑定部門にて、D社様が利用するすべての不動産(所有・賃借物件)の鑑定評価を実施。
    査定内容を踏まえ、財務体質の改善に向けて、コスト等のリスク要因を低減した拠点の統廃合や移転、遊休地売却など、D社様の事業戦略に沿ったCRE戦略の立案に努めました。

新規出店支援

  • 事業推進上必要となるいくつかの新規拠点は、当社グループが自ら取得・開発を行い、その物件にご入居いただきました。
    また老朽化していた本社は等価交換手法により新たなご負担なく建替え。その後の新規出店においても不動産証券化手法などを活用して対応し、D社様の投資負担を極力抑えるための支援を継続的に実施しました。

移転先や売却先の探索

  • 店舗の移転や統廃合が必要となる場合には、当社グループが持つ全国240を超える協力会社のネットワークを活用し、移転先の物件や売却先を探索しました。これにより、D社様のご希望・事業戦略に沿ったスクラップ&ビルドが可能となりました。

人的支援

  • CRE戦略の実行にあたっては、当社グループ社員がD社様に出向し、実行完了までの一連の業務を全面的にサポートしました。

3. まとめ

  • 拠点の統廃合や新規出店などのCRE戦略の実行により強固な財務基盤を確立し、本業収益の継続的な拡大も実現。さらに、長期にわたり懸案事項だった本社の建て替えも完了したことで、D社様の対外的なプレゼンスの向上と社員のモチベーションアップにも貢献しました。
    長期的な視点に立った戦略立案・推進により、D社様とは今日まで20年以上にわたりパートナーとしての関係を継続しています。
  • スタッフ紹介
  • スタッフ紹介

    久保田 智子
    CRE営業二部
    スタッフ歴約10年
    私がD者様を担当した際、最も苦労したことは、私たちが描く「最適な不動産ポートフォリオ及びその実現に向けたCRE戦略」についてご理解いただくことでした。
    財務体質の改善が喫緊の課題ではあったものの、大企業であるD社様には過去の成功体験から、CRE戦略の推進に否定的な意見もありました。何度も白熱した議論を交わしたことで、「新たな戦略に取組み、次の世代の更なる繁栄に向けた橋渡しを行う」という認識を共有することができました。この認識共有により、各戦略の推進が加速したことは言うまでもありません。
    今後も、お客様の思いを真摯に受けとめながら、最適なソリューションをご提案していきたいと思います。