~日土地不動産ソリューションセミナー2007~
CRE(企業不動産)戦略セミナーの開催について
日本土地建物株式会社は、2007年7月10日、経団連会館(東京都千代田区)にて、「日土地不動産ソリューションセミナー2007『大M&A時代におけるCRE戦略のあり方』」を開催致しました。
定員400名のところ860名の方から参加申し込みがあり、抽選で受講票を発券しご案内いたしましたが、最終404名(マスコミ各社・関係者を除く)の方にご来場いただき、大盛況のうちにセミナーを無事終了させていただきました。
セミナーでは、(財)日本総合研究所会長 寺島実郎氏の基調講演、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授 森平爽一郎氏の講演「企業価値最大化とCRE戦略について」に続き、「三角合併解禁! 大M&A時代を迎えたCRE戦略のあり方」と題したパネルディスカッションが行われました。
パネルディスカッションは、
① 敵対的買収への対応策をいかにすべきか
② ポストM&Aをにらみ、統合作業におけるCRE戦略のあり方をいかに考えるか
について、森平爽一郎教授、日産自動車株式会社 佐藤明執行役員、アーンストアンドヤング・トランザクション・アドバイザリー・サービス株式会社 山田聡マネージングディレクターを迎え、当社石川聡をモデレーターとして、活発な議論をしていただきました。
山田氏からは、活発化する日本のM&Aの実態が説明され、森平教授からは、米国の調査で「M&Aの最も強い要因になっているのはCREの保有であった」との報告があり、敵対的M&Aの防衛策としては対処療法ではなく抜本策として企業価値向上が必要であるとの意見が述べられました。また、日産自動車株式会社 佐藤氏より、事業再編に伴う資産の効率的利用について実例紹介がありました。
※「CRE」とは、「企業が保有もしくは賃借する不動産」を指し、日本企業の資産の約36%、総額で490兆円を占めるといわれています。CRE戦略は、CREを経営戦略の視点から、総合的かつ戦略的に再構築することによって不動産の潜在価値を引き出し、企業価値の増大を図る不動産戦略です。