「エヌケー建物管理株式会社」株式の譲渡について
日本土地建物株式会社グループは、分譲マンション管理及びビル管理を主要業務とする「エヌケー建物管理株式会社」の株式の過半(70パーセント)を株式会社ハリマビステム(JASDAQ上場)へ譲渡することといたしました。
本件譲渡は、現在策定中で本年11月よりスタートする「第六次長期経営計画」へ向けた取り組みの一環として、グループのプロパティマネジメント(PM)部門を日土地ビルサービス株式会社へ集約して機能の強化を図るとともに、分譲マンション事業を拡大していくための体制を整えることを目的としております。
弊社グループでは、「投資開発事業」「不動産ソリューション事業」「住宅事業」を重点戦略事業とする「第六次長期経営計画」を策定中です。
このうち「投資開発事業」においては、開発型証券化手法を活用した有利子負債抑制型の投資手法と開発力を活用した短期回転型の投資手法を組み合わせ、ダイナミックかつ効率的な都市開発や不動産投資を推進する戦略を掲げております。
マーケットでの物件取得競争が激化する中、「投資開発事業」においてPMの機能強化は重要な課題の一つとなっております。これまで弊社グループでは、戦略子会社である日土地ビルサービス株式会社がグループのPM機能を担う一方、エヌケー建物管理株式会社においてもレジデンシャル系を中心に一部PM業務を行っておりましたが、今般日土地ビルサービス株式会社へPM業務を集約することにより、ビル管理データシステム(BMDS)の一本化や人員・業務の集約化を通じて、事業効率や市場競争力の向上、責任体制の明確化を図ることが可能となります
このPM業務の強化により、顧客企業の価値極大化を目指した企業用不動産戦略(CRE戦略)支援を積極展開する「不動産ソリューション事業」においても、ソリューションメニューの拡充による相乗効果を見込むことができます。
さらに、「第六次長期経営計画」においては、もう一本の柱として「住宅事業」を重点的に強化・拡大する戦略を掲げる方向であり、分譲マンション管理分野において卓越したノウハウを持つハリマビステムグループとの良好なパートナーシップを築いていくことにより、「住宅事業」の飛躍的拡大のための布石を打つことができるものと考えております。
なお、弊社グループでは引き続きエヌケー建物管理株式会社の株式のうち30パーセントを保有し続け、上記分譲マンション管理分野での相互補完のほか、PFI事業等で数々の実績を誇るハリマビステムグループとの連携の機会を探ることといたします。
商号 | 株式会社ハリマビステム(JASDAQ上場) |
本店 | 横浜市神奈川区鶴屋町二丁目23番地2 |
代表者 | 代表取締役 鴻 義久 |
設立 | 1961(昭和36)年10月6日 |
資本金 | 6億5446万円 |
総資産 | 77億円(06/3現在) |
営業収益 | 118億円(06/3現在) |
事業内容 | 総合建築物管理業 |
商号 | エヌケー建物管理株式会社 |
本店 | 東京都千代田区内幸町1-2-1 |
代表者 | 代表取締役 近藤 幸英 |
設立 | 2006(平成18)年4月27日 |
資本金 | 1千万円 |
総資産 | 約2億円(06/8現在) |
営業収益 | 約4億円(07/3現在)予想 |
事業内容 | 分譲マンション・ビル管理業 |