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都市開発事業旧日本土地建物

『(仮称)仙台共同ビル』の事業化について

日本橋興業株式会社(中央区日本橋2-5-13 代表取締役 原和司)及び日本土地建物株式会社は、株式会社みずほ銀行(千代田区内幸町1-1-5 代表取締役 杉山 清次)と共同して、仙台市青葉区にて地上23階地下2階建て、延べ床面積約29,000平方メートル(約8,772坪)〔事務所棟・商業店舗棟合計〕のオフィスビル『(仮称)仙台共同ビル』を事業化致します。

本事業は「都市再生特別措置法」に基づく「都市再生特別地区」活用を前提としたもので、今般、指定容積率600パーセントを約1,000パーセントに引き上げる都市計画案を仙台市に申請しました。仙台市における都市再生特区適用第1号となるものです。
また本事業は「仙台富士ビルディング」及び「日土地仙台ビル」を段階的に取り壊しながら、敷地を一体化した上で共同ビルを建設するもので、日本橋興業株式会社と日本土地建物株式会社が行う初めての共同事業であり、両社のポートフォリオ戦略においては、既存保有ビルの建替を行うバリューアップ事業の一環として位置付けられるものです。
事業化にあたっては、街並み形成や地域環境との調和など「都市への貢献」という視点を重視しつつ、長期的な競争力や収益力のある施設を創出することによって、「都市再生」の一助となれるよう、地域の活性化と社会資本整備に貢献してまいります。

事業計画の概要

〔計画地〕

  • 「仙台富士ビルディング」敷地
    所在:宮城県仙台市青葉区一番町3丁目1番1
    敷地面積:1,367.82平方メートル(413.77坪)
    用途地域:商業地域(80/600)、防火地域
    交通:JR東北本線「仙台」駅 9分、仙台市営地下鉄南北線「仙台」駅8分、国道四号線・青葉通り沿い、マーブルロード隣接
  • 「日土地仙台ビル」敷地
    所在:宮城県仙台市青葉区一番町3丁目1番17
    敷地面積:1,068.88平方メートル(323.33坪)
    用途地域:同上
    交通:同上

〔計画建物〕

  • 高層棟(事務所棟)
    用途:事務所、店舗
    構造:鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)、建物高さ99.9メートル
    規模:地上23階 地下2階
    延床面積:約22,300平方メートル(約6,745坪)
    駐車場⇒約4,000平方メートル(約1,210坪)
  • 低層棟(商業店舗棟)
    用途:店舗
    構造:同上
    規模:地上3階 地下2階
    延床面積:約2,700平方メートル(約816坪)
    駐車場⇒同上

〔事業主など〕

  • 事業主:日本橋興業株式会社、日本土地建物株式会社、株式会社みずほ銀行
    設計:大成建設株式会社
    監修・施工監理:株式会社日建設計
    施工(JV):大成建設・清水建設・松井建設・佐藤工業共同企業体

事業計画のポイント

〔事業計画のコンセプト〕

  • 仙台市における「都市再生特別地区」適用第1号
  • アトリウム設置や緑視率重視の緑化等を通じて、「賑わい」と「憩い」が満ちあふれる街並みを形成
  • 都市への貢献と事業性の追求を調和させることにより、「都市再生」を推進
  • 仙台エリアにおける新しいランドマークの創出
  • 競争力の高いハイスペックな賃貸オフィスと、明るく開放的な商業空間を融合
  • アライアンスプロジェクトとすることによる一体開発、段階的事業推進、高度利用の実現

〔事業計画の主な特長〕

    ◇街並み形成や環境との調和を通じた都市貢献
  • アトリウムや屋上庭園を設置することにより、四季を通じて市民が集う「賑わい」ある空間を創出
  • 緑視率重視の緑化により、青葉通りのケヤキ並木と調和した緑あふれる「憩い」の場を提供
  • 仙台駅周辺におけるシンボルタワーに相応しいファサード
  • マーブルロード(商店街)との相乗効果を最大限に引き出す商業空間を実現
    ◇魅力ある施設の創造
  • 地震リスクを低減した、安全性の確保(免震構造)
  • 環境にやさしい建築(CASBEE「建築物総合環境評価システム」によるバランスの取れた計画
  • 《商業店舗棟》
    マーブルロードの玄関に相応しい、集客力の高い明るく開放的な商業スペース
    《事務所棟》
    高品質なワーキングスペース(執務空間)の提供
    《アトリウム》
    立体的な緑化や四季を通じたイベント開催により、「憩い」と「賑わい」両方を演出
    ◇事業性の追求
  • 共同事業による大型化・高層化〔都市再生特区活用による容積率割り増し(600%⇒約1,000%)〕
  • 敷地の一体化を活かした段階的事業計画(1期、2期工事)の推進
  • 既存建物地下部を活用したコスト(解体費、新築工事費)の低減

都市再生特別地区について

〔都市再生特別地区とは〕

  • 都市再生特別措置法に基づき、都市再生緊急整備地域(仙台同地区はH14.10指定)内において高度利用を図るため、既存の用途
  • 容積率制限等の適用を除外した上で自由度の高い都市計画を定める地区。

〔都市再生特別地区のメリット(建築規制の緩和)〕

◇容積率割増限度の緩和
◇形態規制の緩和(斜線制限、日影規制の適用除外)
◇総合設計制度が公開空地面積に応じて容積率を割増するのに対して、都市再生特区では都市への貢献度合いに応じて容積ボーナスを付与

スケジュール

平成16年12月:「仙台富士ビルディング」解体工事着工
平成17年 2月:「都市再生特別地区計画」提案書提出
平成17年 3月:仙台市都市計画協議会
平成17年 5月:仙台市都市計画審議会
平成17年 6月:都市計画決定
平成17年 9月:「高層棟」建築工事着工(*工期:22ケ月)
平成19年 7月:「高層棟」建築工事竣工
平成19年 7月:「日土地仙台ビル」解体工事着工
平成20年 6月:「低層棟」「アトリウム」建築工事着工(*工期:10ケ月)
平成21年 3月:全体竣工

以上