日土地ビルサービス・エヌケー建物管理『ISO認証』取得
住宅新報
〔PM事業、本格展開(ノンアセット部門を強化)〕
日本土地建物(東京都千代田区・中島久彰社長)グループは、プロパティマネジメント(PM)業務の本格展開に乗り出す。日土地が提供するデュー・デリジェンスや鑑定評価・調査業務と、勧業日土地販売の法人仲介と併せて、グループが強化を急ぐノンアセットビジネスのコア事業と位置づける。
このため、日土地の営業本部内にグループのPM事業を統括する「プロパティマネジメント推進チーム」を設置。ビルのPM業務を提供する日土地ビルサービス(池永恵一社長)とマンション管理のエヌケー建物管理(小多康裕社長)に加え、日土地が持つ テナントリーシング機能を総合化することで、グループ外からの受託や賃貸マンションのPM業務も積極化していく考えだ。
PM事業の拡大に併せ、日土地ビルサービスとエヌケー建物管理は、ともに品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001(2000年版)の認証を取得した。
認証の対象は、ビルサービスが管理業務全般にわたる「ビル管理運営サービス」、エヌケーが「管理組合に対する会計サービスの提供業務」。
提供するサービスの品質が第三者機関によって証明されたことを売り物に、ビルサービスは現在約350棟の管理受託物件の拡大を、エヌケーは分譲マンション管理のほか、投資家などへも積極的なアプローチをかけて、グループとしてビルだけでなく賃 貸住宅でのPM業務も早期に確立する。
同グループのPM業務は、管理実施部隊を社内に持たず、現場をコントロールするマネジメントを中心に提供するのが特徴。半数近くを占めるグループ保有物件の管理を基盤に、余剰スタッフを抱えないようにすることで効率的な業務と価格競争力を実現す ることができるという。
また、日土地のテナントリーシングや、設計、建設など各グループ会社の総合力を生かしたPM業務も提供。さらにPM業務にとどまらず、クライアント企業の保有資産の現状把握を支援する調査業務「バイタル・レポート」やデュー・デリジェンス、投 資顧問、仲介などの機能を組み合わせることによって、企業の不動産戦略全般に対する提案も積極化していくことにしている。