施設概要

施設計画コンセプト

京橋の伝統と格式を継承し、未来に向けて⼤きく姿を変える東京駅東エリアのランドマークとなる施設

本施設は保存再生させる歴史的建築物棟と、新築する再開発棟の二棟で構成されます。
高層棟のオフィスは国内最高クラスのスペックを誇り、低層部は高さ約31mで揃え、中央通りの街並み景観に配慮し計画しました。歴史的建築物棟の持つ歴史的意匠と呼応するように、再開発棟低層部では壁面に現代的な素材を用いて革新的な印象を作り出しています。それらが広場を介して並ぶことで新旧の建物の対比を強調しつつ、互いの意匠を引き立て合う配置としています。

建物デザインのテーマは「京橋格子」。四周の通りごとの性格に配慮して素材を選択し、日よけや制振等の機能を持たせた「格子」で全体を覆いました。⾒る角度によって異なる「格子」の表情が、新しい京橋のランドマークとなり、風情ある景観をつくります。

私たちは京橋がもつ都市文化や品格の継承、そして未来への成長を願い、この街が持つ伝統への敬意を重んじながらも、それに捉われることなく、現在的表現へと昇華させるデザインを目指しました。

外観予想CG(中央通りより)
断面図
低層部外観予想CG(中央通りより)

高層オフィス

エリア最大級・国内最高クラスのスペックを誇る、超高層免震オフィス

中間層免震構造

多くの大型再開発が進み最新のビジネス街へと変貌を遂げた京橋に、エリア最大級・国内最高クラスのスペックを持つ1フロア約820坪の超高層オフィスが誕生します。

企業のあらゆるニーズに応える最先端のオフィス空間は、ビジネスのさらなる飛躍の舞台となります。

交通アクセスは東京メトロ銀座線・京橋駅直結、JR東京駅へは徒歩5分と抜群の利便性を誇ります。

超高層ビルでは希少な免震構造を採用し、震度6程度の大地震においても主要機能を確保します。
災害や送電トラブル等による停電に備えた3回線受電方式を採用。非常時には、ビル側非常用発電機から貸室への電源供給を可能とするほか、入居者様用の非常用発電機設置スペースも用意しました。施設内には防災備蓄倉庫を設け、災害時には、帰宅困難者支援拠点となります。
これらの取り組みにより、入居者様に安心安全のBCP支援機能をご提供します。

3Fオフィスエントランスホール
基準階平面図(9F)

低層商業エリア

東京で、いちばん心地の良い居場所がある街

1Fガレリア広場(中央通り側より)

商業ゾーン全体のコンセプトは『“上質” “知性” “本質”を知る大人のためのカジュアル』。

街の中心には、高さ約31mの開放的なガレリア空間を配しました。この空間を取り囲むように各階に広場を設け、日の光や風を感じることが出来るテラスや緑豊かな心地よい商業エリアを生み出しました。

1階には中央通りとガレリア空間に面して店舗ファサードが並び、地下1階は東京メトロ銀座線・京橋駅に直結して利便性が高く、また、吹き抜けや大階段からは、明るい光が降り注ぎます。

地下1階及び1階、3階から6階には、観光拠点施設を整備し、観光資源に関する情報を収集して観光客や街で働く人々に発信します。

この街で働く人々とこの街を訪れる人々にとって、『東京で、いちばん心地の良い居場所がある街』となれるよう、これからも街を育て続けます。

1F中央通り沿い店舗
1Fガレリア店舗
B1F地下鉄京橋駅側より
大階段(B1Fより)
所在地
東京都中央区京橋二丁目2番1号
竣工
2016年10月 *歴史的建造物は2015年7月
構造
SRC造、S造、中間層免震構造
階数
地下3階、地上32階、塔屋2階
建物高さ
約170m
延床面積
113,456.72㎡(34,320.65坪)*歴史的建築物棟含まず
基準階貸室面積
2,714.30㎡(821.07坪)
事業主
京橋二丁目西地区市街地再開発組合
設計・監理
株式会社日建設計
施工
清水建設株式会社
特定業務代行者
日本土地建物株式会社(代表企業、現:中央日本土地建物株式会社)、東京建物株式会社、株式会社日建設計、清水建設株式会社