プロジェクトへの想い

国内最高クラスのオフィスを核に、「東京で、いちばん心地の良い居場所がある街」を創る

「京橋エドグラン」は、東京駅前、都心の超一等地エリアである中央区・京橋で進められている市街地再開発事業です。このビッグプロジェクトにおいて、特定業務代行者の代表幹事企業として事業推進を担ったのが当社・日本土地建物株式会社(現:中央日本土地建物株式会社)です。

次世代の再開発

「この街で働きたい」「この街で店舗を構えたい」とビジネス面で選ばれることはもちろん、「休日はあの街に行きたい」と、訪れる人にも選ばれる街を創ることが、当社のミッションです。そのために、施設の強みを活かし、働く人・訪れる人に『心地よさ』を感じてもらえるよう、竣工後も時間と愛情をかけて街を育てていきます。

京橋事業部長 永藤厚志
(所属は2016年当時)

本事業は、再開発ビルという施設を造るだけでなく、賑わいの核となる多彩な場を創り、竣工後も街を育み、街のブランディングとマネジメントに注力する、次世代の再開発事業です。

また、人が集い賑わう街を創るためには、安心・安全であることも重要です。本施設は、中央区の帰宅困難者支援施設に指定されています。首都圏での発生が懸念されている大規模地震時においても、免震構造の建物や高度なBCP支援設備によって、建物の主要機能は維持され、一時避難場所として安心・安全に館内に留まることができます。
当社は、本施設を、働きやすく、賑わいがあり、そして安心・安全を備えた街として、『東京でいちばん心地のよい居場所がある街』につくり上げていきます。

東京駅東エリアの未来を牽引するリーディングプロジェクト

施設低層部の一番の特徴は、高さ約31mの開放的なガレリア空間です。ガレリア空間内と各フロアには、多様な広場があり、日の光と風を感じるテラスや緑豊かな心地良い低層部が織りなす、賑わいある商業エリアが生まれました。
高層部は、国内最高クラスのスペックを誇るオフィスです。東京駅前というこれ以上ない立地に、人々の安全を守る免震構造とBCP支援機能、エリア最大級のオフィス床面積、高度なセキュリティを備えました。

京橋は、江戸時代からビジネスと商業の中心として繁栄し、現在でも日本を代表する多くの一流企業が本社を置いています。また、老舗や歴史的・文化的な資源を多く有する街でもあります。さらに、エリア開発という意味では、今まさに発展途中の街であり、2020年オリンピック・パラリンピックの中心となる東京駅東エリアの玄関口にも位置しており、今後、本施設と京橋及び周辺エリアとの相互連携によって飛躍的に発展することが期待されるなど、「インバウンドシティ・TOKYO」の新たな中心を生み出すポテンシャルを秘めた街です。

この施設には、さまざまな人が集い、新しいアイデアやビジネス、都市文化が生まれます。本事業は、未来に向けて今後大きく姿を変える東京駅東エリアの牽引役となる一大プロジェクトであると自負しています。

タウンマネジメントで街を育てる

プロジェクトの完成は、建物の竣工ではありません。当社が担うタウンマネジメントによって、工事期間中の現在はもちろん、建物竣工後も、街の活性化へ向けた取り組みを続けていきます。

当社はこの街を、本施設の利用者のみならず、近隣住民、京橋に事務所や店舗を構える地元企業、そして行政にとっても、魅力ある街にするべくタウンマネジメントを推進していきます。

その実現のために、この街の最大の特徴である、豊かで開放感があり、賑わい溢れるガレリア空間に、京橋エリアの再生・活性化に資するイベントや文化発信を仕掛け、京橋という街全体を『東京でいちばん心地の良い居場所のある街』に育てていきます。

権利者の皆様と共に。特定業務代行代表企業としてのリーダーシップ

「京橋エリアの再生」という再開発組合の権利者の皆様の長年の夢を実現することが本事業において当社が最も大切にしていることです。

本事業を通じて京橋エリアに散らばる魅力をつなげ、そして、隠れた魅力を顕在化することによりエリアのポテンシャルを最大化させ、エリアの再生を実現させていきたいと考えています。

2016(平成28)年に竣工を迎える本事業において、地元権利者の発意により街づくりの検討が始まったのは、2001(平成13)年のことで、事業期間は実に15年間にも及びます。長い検討期間をかけて、施設計画と地元権利者の意向調整を繰り返しました。2008(平成20)年、ようやく開発の方向性がひとつに定まり、都市再生特別地区の都市計画決定を受け、国際都市東京の玄関口にふさわしい、風格ある顔づくりをめざすことになりました。そして現在、事業は施設建築工事に着手し、今後は施設と街をどう育てていくかを検討するフェーズに入りました。

権利者の皆様の想いを受けた特定業務代行者の代表企業として、この長期に亘るビッグプロジェクトを纏め上げ、京橋エリアの再生を実現することは、本事業における当社の責務であると同時に、総合ディベロッパーとして最もやりがいのある仕事です。当社は、本事業を推進するにあたって、設計管理、運営、リーシング、タウンマネジメントといった各専門分野から横断的にチームを編成し、全社を挙げて事業に取り組んでいます。そして、本事業が東京駅東エリアの今後の開発を引っ張るリーディングプロジェクトであるとの自覚を胸に、地域や行政の関係機関との連携を深めながら、特定業務代行者の代表企業として、そして施設と街の運営を担うタウンマネージャーとして、賑わいあふれる新しい街・京橋を実現していきたいと思います。